the computer says OK

何で今更このアルバムについて書こうと思ったのかは自分でもよくわかりませんが、

書きたいので書きます。

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たしか僕が中学2年か3年の時にリリースされたアルバムで、高校時代によく聴いていた思い出のアルバムです。最初の「airbag」が特に好きで、繰り返して何度も何度も聴いたのを覚えています。あの詩のよくわからなーい感じの世界観に見事にはまりました。(生演奏で聴きたいとずっと思っていたけれど、なんやかんやでその後実際に聴けたのは2008年の埼玉スーパーアリーナの時だった。確か「15Step」の後で、ギターのイントロが聞こえてきた時は嬉しかったなぁ。。)んで続いて大人気の「paranoid android」。来日公演の時にはアンコールの定番という感じなのかな。RadioHead特有の癖はあるが聴いているうちにはまりなかなか飽きのこない感じがよく出ていると思います。あと「let down」とかホントにきれいなメロディだなぁとしみじみ感じます。歌詞自体はちとセンチメンタルに過ぎるかなという印象も個人的には持っているけれど(それを言ったらそんな曲いっぱいあるだろという感じだけど)、でもあのメロディに何度癒されたことか。落ち込んだときの一曲という感じです。それから隠れた名曲「fitter happier」。すごくシニカルなメッセージですが、このアルバムの中で最もRadioHeadらしい一曲?と言えると思います。当初この曲をシングルにしてリリースする予定があったらしいです。。。それから「no surprises」。まぁ平均的な日本人的感覚なら多くの人が好きでしょう。(偏見?)

全部は挙げられていませんが、とにかく名曲づくしのこのアルバムはRadioHeadが前衛的なバンドに変わり始めた最初の作品かなと思っています。コンセプトも非常に抽象的で一見つかみ所がないようにも感じますが、アルバム全体としての完成度の高さには20年近く経った今でも色褪せないものがあります。とにかくいい意味で、わかりやすさとわかりにくさが混合しているアルバムです。これは僕のRadioHeadに対するイメージそのものでもあります。

アルバムのタイトルからは「コンピュータOK」のような新しいテクノロジーに対する肯定的な印象を受け取れますが、実際にはコンピュータ全般に対して懐疑的な意味合いが含まれているらしいです。(何にでもOKを出しちゃう安っぽいガラクタみたいな感じ、たぶん。)しかし、以降コンピュータとインターネットを駆使した楽曲作り/配布に大きくシフトしていった彼らにとって、やっぱり「コンピュータOK」のきっかけになったアルバムなんじゃないかと思います。

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